用語について
よく用いられる金属素材について
銅(どう)
元素記号:Cu
ラテン語の読みの「cuprum」が元素記号の由来です。
室温においては純粋な金属の中で2番目に高い電気伝導性と熱伝導率を持ちます。
鉄 (てつ)
元素記号:Fe
ラテン語の読みの「ferrum」が元素記号の由来です。
炭素などを添加することで鋼となり、炭素量や焼入れなどで硬度を調節できる使い勝手の良い素材です。
ニッケル
元素記号:Ni
英語の読みの「nickel」が元素記号の由来です。
光沢があり耐食性が高い為めっきに用いられる他、ステンレス鋼や硬貨の原料などにも使用されます。
クロム
元素記号:Cu
英語の読みの「chromium」が元素記号の由来です。
表面は酸化皮膜に覆われ不動態を形成するので錆びにくく鉄のめっきに多く用いられます。
EU-RoHSにおいては6価クロムの濃度を1000ppm以下に抑える必要があります。
亜鉛 (あえん)
元素記号:Zn
英語の読みの「zinc」が元素記号の由来です。
亜鉛めっき鋼板として鋼材の防食に用いられ、薄い鉄板に亜鉛めっきを施したものはトタンと呼ばれます。
亜鉛合金はダイカストの地金にも使用されています。
黄銅 (おうどう)
銅 (Cu) と亜鉛 (Zn) の合金の名称です。
真鍮 (しんちゅう) とも呼ばれています。
材料記号は「C2600」といった頭文字Cと数字4桁の記号で表されます。
42アロイ (42alloy)
鉄 (Fe) とニッケル (Ni) の合金の名称です。
常温付近での熱膨張率が硬質ガラスやセラミックスに近い事から
電子部品の電極材やICリードフレームに使用されます。
SUS (ステンレス鋼)
鉄 (Fe) を50%以上、クロム (Cr) を10.5%以上含む合金の名称。
クロムが表面に不動態皮膜を形成するので高い耐食性を持ちます。
リン青銅 (phosphor bronze)
銅 (Cu) と錫 (Sn) の合金の名称。
脱酸にリン (P) を用いるため僅かにリンを含有しています。
銅・錫・リンは有害成分を含まないので環境にやさしい合金と言えます。
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