平和金属工業のSDGsの取り組みについて
当社のSDGsの取り組みについてインタビュー形式で紹介いたします。
金属加工という観点から環境・未来・雇用について考えます。
クリーンで環境に配慮した製品を後押しする技術
今日は平和金属工業のSDGsの取り組みについて、色々お話をお伺いできればと思います。早速ですが、平和金属工業とは何をされている会社でしょうか?
はい。平和金属工業は金属加工を行う会社です。主にプレス加工を行っております。操作盤や配電盤に使用されているバスバーやHV/EV自動車に使用される部品、産業用パワー半導体部品など様々なものを作っています。
ありがとうございます。一般的に、金属加工を営まれる会社とSDGsの取り組みがなかなか結び付かない方が多いと思うのですが、会社としてどのような取り組みをされているのでしょうか?
私たちが作る製品で環境に配慮できると考えております。
金属加工で環境に配慮ですか? すみません、ますますピンときませんが……
先ほどお話させていただいた通り、私たちが作る部品の中にはHV/EV自動車に使用されるものや、風力発電・太陽光発電など産業機械の環境系インバーター部品などがあります。これらの製品技術を後押しし、資源利用効率の向上または、クリーンエネルギーの普及などに貢献していると自負しております。
なるほど。製品そのものではなく、製品をつくる上で欠かせない<部品>を製作することで、環境に配慮した未来を後押しするということですね。まさに縁の下の力持ちという感じですね。
皆様にそう感じてもらえますよう頑張ります。
SDGsの目標に、2030年までに資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術の拡大が謳われていますね。
はい。分かり易いところで言いますとEV自動車への部品供給で弊社としては関われるのではないかと考えております。一部車メーカー様の中でも2030年までに全車種をEV自動車に置き換えるといった指針を示されておりますので、今後は排気ガスを一切出さないEV自動車の需要が増えていくのではないでしょうか。私たちの作る部品がその一端を担えましたら嬉しい限りです。
未来に繋がる製品技術を基に、雇用拡大を促進させる
他にはどのような取り組みをされていますか?
はい。環境に配慮する製品を作る上で欠かせないものがあります。
それは何でしょうか?
人の力です。
人の力。それは従業員の方々のことでしょうか?
はい。もちろんお客様がいてこそ会社として成り立つわけですが、そもそもお客様にご納得いただける製品を作ることができないことには話になりません。
確かにそうですね。
そのために<人の力>平和金属工業で働いてくれている方々の力は大事なのです。
なるほど。たくさんの方が、未来の産業を支えるために働かれているんですね。
はい。手前味噌になりますが、皆お客様を第一に考える人間で、どうすればお客様にとって一番良いご提案ができるのか、そのことばかりを求めています。そのため、打ち合わせの数が多くなってしまうこともしばしば(笑)
それは大変ですね(笑) しかしそれもお客様のことを思ってのことですよね。
その通りです。弊社の代表もお客様を第一に考えるよう、会議や朝礼などでも、繰り返し話しています。私たちがあるのは、お客様、またその製品を使っていただいている方々のおかげですので。
お客様にとっては、平和金属工業が得意としているプレス加工以外の注文もあると思うのですが、その辺りの対応はいかがでしょうか?
もちろんございますし、むしろそういったお客様は大歓迎です。お客様にとって一番良い加工方法をご提案いたします。また、プレス加工業のプロとして、お客様の求められる加工方法より、プレス加工の方がメリットが大きいと判断いたしましたら、そのご提案もさせていただきます。
それは心強いですね。
この製品ではプレス加工は無理。と思われている方にこそご相談いただきたいです。
プレス以外の加工にも対応いただけるんですよね?
もちろんです。弊社には様々なネットワークがありますので、ご相談いただきましたら <試作から量産までノンストップ>でご対応させていただきます。
SDGsの目標の中には<持続可能な産業化を促進し、雇用及びGDPに占める産業セクターの割合を大幅に増加させる>という項目があります。今までのお話はその項目に当たると考えてよろしいでしょうか?
そうですね。その産業化を促進するお手伝いを弊社または協力企業様で担い、そのうえで弊社自身も更に飛躍していきたいと考えております。そうすれば雇用の拡大にも繋がり、SDGsの目標にもますます貢献できると確信しております。
強靭なインフラへの支援を目指す
先ほど風力発電や太陽光発電などの部品も製造されていると仰っていましたが、そういったインフラ関連のお仕事もされているのでしょうか?
はい。そういった分野のお客様もいらっしゃいます。
環境への取り組みは先ほどお話いただけましたので、そのインフラ支援へのお話を聞かせていただけますか?
正直申しまして、そちらの支援につきましてはまだまだ弱いというのが実情です。もちろん風力発電・太陽光発電などの部品製造で一端は担っておりますが、SDGsの掲げる<強靭なインフラ開発>の理念には届いておりません。
そうですか。平和金属工業にとって、これからの課題ということでしょうか?
はい。課題であると共に、絶対に成し遂げなければならないことだと感じております。
平和金属工業の技術力で成し遂げられる自信があるということですね。
その通りです。現時点でのお取引先は、車メーカー様や半導体メーカー様が多いですが、弊社の技術力を活かして、発電所はもちろん電力網や通信網などのインフラへの支援を後押しできますように、会社としてもっと力をつけていきたいと考えております。
製造業へジェンダーの意識を
SDGsの目標である<男女平等の推進や女性の能力強化>についてはいかがでしょうか?
今後の課題となりますと、ジェンダー社会への適応も、是非成し遂げたい項目の1つだと考えております。製造業といいますと、どうしても男性が働くところというイメージを持たれます。実際弊社でも、プレス工場内は男性が多勢を占めており、女性の方の能力を活かしきれていません。また女性の管理職や役員の比率も決して高くなく、まだまだこれから改善していかなければならない課題だと思います。
改善する内容は、把握されているということですね。
はい。ここ数年は男女問わず、平和金属工業の未来を担っていただけそうな方は積極的に雇用し、少しずつですが、工場内にも女性の方が活躍いただいている場面が増えてきました。男女、国籍、障害の有無など様々な個性を尊重し、正当な評価を行える環境が構築されてきています。まだまだ不十分かもしれませんが、誰もが笑顔で働ける現場作りに、一歩ずつ進んでまいりたいと思います。
誰もが笑顔で働ける現場作り、とても素敵だと思います。実現できますよう、頑張ってください!本日はありがとうございました。
ありがとうございました。